分野別課題 建設設備
このような課題をお持ちではないでしょうか?
建物の快適な空気調和と安全を実現するため、お客様の使用環境に最適なバルブ選定をサポートしております。
- 空調システムに適したバルブがほしい
- 地域熱供給に適したバルブがほしい
- 雨水管理に適したバルブがほしい
空調システムに適したバルブが
ほしい
空調システムで用いるバルブは、流量・圧力・温度等の流体条件に応じた最適な選定が必要です。しかし、使用環境や設置条件はさまざまであり、圧力や流速など現場ごとに適したバルブを見つけるのは容易ではありません。そのため、バルブメーカーは設置条件やリスクを正しく評価・管理し、最適なバルブを見極める必要があります。
OKMの解決策
詳細なヒアリングとシミュレーションに基づいて、
最適なバルブをご提案します
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POINT1
サイジング
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POINT2
シートめくれ対策
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POINT3
キャビテーション抑制
空調システムに適したバルブの選定には、入口圧力、差圧、配管サイズなどの条件を正確に把握することが重要です。オーケーエムでは、これらの条件をヒアリングし、シミュレーションツールを用いて、実際の流体条件下でバルブが適切に機能するかを確認しています。
シミュレーションで得られたデータをもとに、最適なバルブの提案が可能です。例えば、コントロール領域が狭くバルブの性能が発揮できないことが想定される場合は、「サイズダウン」や「バイパス制御」といった解決策が挙げられます。お客様の条件に合わせた最適なバルブを一緒に考え、ご提案いたします。

使用条件によっては、バルブの開度を絞る必要があります。しかし、開度を絞ることで流速が速まるため、シートがめくれやすくなるという課題が生じます。
オーケーエムでは、シートめくれを防ぐため、本体にシートを焼き付けた「ゴムライニング構造」や「シートの接着」で対策を行っています。

流体の圧力が飽和蒸気圧より急激に低下すると、一時的に気泡が発生し、これが崩壊する際に衝撃を生む現象「キャビテーション」が起こることがあります。キャビテーションは騒音や振動を引き起こし、配管やバルブの損傷、さらには配管に穴が開くといったリスクを伴います。
キャビテーションが想定される場合、オーケーエムでは「Pプレート(キャビテーション抑制のための部品)」付属のバルブを提案しています。バルブや配管の損傷を防ぎ、設備の寿命を延ばすことにつながります。

地域熱供給に適したバルブがほしい
地域熱供給(DHC)の現場では、増設された熱源や配管により、入り組んだ場所や高所といった手の届かない場所にバルブが設置されるケースが少なくありません。しかし、このような場所に設置されたバルブも、メンテナンス時に開閉動作が必要です。手の届かない場所のバルブの開閉動作には、作業者が操作するための足場の確保の手間や危険が伴います。そのため、DHC設置のバルブには、安全性と作業効率を向上させる高い操作性が求められます。
OKMの解決策
お客様の設置環境に合わせたカスタマイズに対応します
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POINT1
チェーン仕様対応
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POINT2
ロングシャフト対応
地域熱供給(DHC)プラントの地下室は天井が高く、高所に設置されたバルブの操作は容易ではありません。そこでオーケーエムでは、チェーン仕様のバルブを提供しております。
チェーン仕様のバルブは、バルブのハンドルにチェーンを巻きつけることで、ぶら下がったチェーンの片側を引いてハンドルを回す仕組みです。床からバルブまで5m程度の高さにも対応可能で、高所に設置されたバルブの操作が、安全かつ迅速に行えます。

地域熱供給(DHC)の現場では、装置の周辺や壁際に配管が入り組み、バルブに手が届かないことが多々あります。作業者は足場の十分なバランスが確保しにくい状態で作業する場合があり、危険も伴います。
オーケーエムでは、こうした課題を解消するため、ハンドルの軸部を延長する「ロングシャフト対応」を行っています。シャフトの長さはお客様の条件に応じて2メートル程度まで(※それ以上の長さについては要相談)柔軟に設定可能なため、高所や狭いスペースなど人の手が届かない場所に設置されたバルブでも、安全かつ迅速な操作が可能です。
また、ロングシャフトはチェーン仕様のバルブとの組み合わせも可能です。入り組んだ配管にハンドルが干渉しないよう、バルブごとにシャフトの長さを調整します。
過去には「保温材で覆われた駆動部を取り外さずに、チェーン仕様のバルブに変更したい」という要望に応え、シャフトを延長し、チェーンハンドルを取り付けた事例もあります。このように、オーケーエムのロングシャフトとチェーン仕様のバルブは、設置後のバルブ開閉が困難な場所にも柔軟に対応可能です。
- ロングシャフト、チェーン仕様のバルブは建築設備以外でも対応が可能です。
詳しくは、お問い合わせください。

雨水管理に適したバルブがほしい
ビルや学校、病院などの建築物は、豪雨による水害対策や防災のため、国や各自治体の定めに従い、雨水設備を設ける必要があります。雨水の量を適切にコントロールし管理するためには、バルブが正確に作動し続けなくてはなりません。
しかし、雨水設備で使用されるバルブは雨水に混入する木の葉や砂利が詰まりや故障を引き起こす他、腐食しやすいといった課題があります。そのため、バルブには混入物を遮断できる構造や腐食耐性が求められます。
OKMの解決策
使用目的に適した安全性の高い
ナイフゲートバルブを設計・製造します
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POINT1
混入物を遮断する故障しにくい構造
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POINT2
腐食対策
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POINT3
単相駆動のナイフゲートバルブ
雨水設備におけるバルブの役割は、雨水の量を適切にコントロールし管理することです。しかし、雨水に混入する木の葉や砂利などの異物がバルブに噛み込むと、正常に機能しなくなり、故障の原因となることがあります。
そのため、オーケーエムでは異物を噛みこませず故障しにくい構造を採用しています。 例えば、高精度研磨仕上げのステンレスプレートを用いて、弁座部との密着性を高め、微小粒度粉体でもシャープに切断する構造です。また、開口面積を広くし、流体の流れやすい環境を作っています。 加えて、配管をした状態でプレートの清掃が可能なため、異物による故障の予防にもつながります。
このようにオーケーエムでは、故障しにくく、雨水を適切に管理できるバルブをご提供しています。


雨水設備では、バルブが断続的に雨水に触れる環境にさらされる可能性があるため、空気との接触により錆が発生しやすく、作動不良や漏れ、故障の原因となります。

オーケーエムでは腐食対策として、汎用サイズ(50~300A)のバルブに、耐食性が高いオールステンレス一体構造の接液部を採用しています。雨水管理の過酷な流体制御条件でも、長寿命を可能にします。

ナイフゲートバルブは、動作時に大きな駆動力が必要です。一般的には三相電源が使用されますが、単相電源に比べ大きな電量を使用するため、取り扱いに十分な注意が必要だと言われています。
そこでオーケーエムでは、本体と駆動部の間にギアを嚙合わせた回転運動により、単相電源でもナイフゲートバルブを動かせる独自の構造を開発いたしました。この構造により、安全に使用できる他、操作盤がコンパクトになるため低コストで一般建築でも使用しやすいといったメリットも得られています。