リジェネバーナー用切り替え弁
分野 | 鉄鋼 |
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対象流体 | 燃料ガス・燃焼空気・排ガス |
口径 | 100A~600A |
オーケーエムが1982年に開発した5400型ハイパフォーマンス・バタフライバルブ(通称:54シリーズ)は、「1.0MPa・約100℃以下の水」という当時のゴムシート式バルブの使用制約に対して、様々な流体へ対応できるように3種類のシートを開発し、互換性を持たせたモデルです。
この<54シリーズ>は、「450℃からマイナス50℃まで使用可能」のキャッチフレーズで拡販され、新たな分野のお客様に当社製品を採用いただける契機となりました。
さらに、高温や高圧領域、腐食性の高い流体、クリーンな設置環境など、多様なニーズに応じたカスタマイズの実績を着実に積み重ねてきました。これまで培ってきた実績を背景に、LNG、アンモニア、液化水素など、未来を見据えたクリーンエネルギー分野でのバルブ開発における”要”となるモデルです。
IMO(国際海事機関)のNOx 第3次規制(通称: Tier Ⅲ)により、2016年以降に起工され、ECA(大気汚染物質放出規制海域)を航行することの見込まれる船舶においては、NOx排出量を規制値以下に抑える「排ガス処理装置」の搭載が義務付けられました。
オーケーエムでは、国内のエンジンメーカーからの協力もいただき、エンジンライセンサーからの型式認証を世界で初めて取得。「排ガス処理装置」に特化したバルブ(ExVシリーズ)の量産化に一早く漕ぎつけました。
型式 | ExVシリーズ |
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口径 | 80A ~ 1000A (それ以上の口径につきましてはご相談ください) |
最高使用温度 | 550℃(高圧SCR/EGR用)、450℃(低圧SCR/EGR/SOxスクラバ用) |
最高使用圧力 | 0.35MPa(高圧SCR/EGR用)、0.1MPa(低圧SCR/EGR/SOxスクラバ用) |
舶用業界へもGHG排出削減が求められる現在の海運業界にて、LNGを主燃料として活用可能なエンジンの普及が進んでいます。
オーケーエムでは、LNG燃料ガス供給システム(FGSS)での極低温流体の制御を安定的に行えるバルブを開発し、国際海運分野におけるCO2排出削減において、重要な役割を果たしています。
弁型式 | EFVLN(LNG用) | EFVLP(LPG用) |
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口径 | 80A~900A | 150A~400A |
使用温度範囲 | -196℃~80℃ | -55℃~80℃ |
最高使用压力 | 1.0MPa | 2.0MPa |
LNGやアンモニアといった燃料は、燃焼時のCO2排出量を重油より削減できる利点があります。しかしその一方で、不完全燃焼の状態で大気へ排出される「メタンスリップ」や「アンモニアスリップ」が発生すると、燃料置き換えによる削減量より多くの温室効果ガスを排出に繋がります。
そのような未燃メタン・未燃アンモニアの処理プロセスの配管に向けて開発したのが、ダブルフラップバルブ(型式: ExVDF)です。
ダブルフラップという名の通り、”二重の翼”を持つバルブであり、2枚の弁体の間へ流体よりも少し高い圧力のシールエアを供給することで、二次側への漏れを確実に遮断します。
バルブを2台直列に設置する場合より、設置スペースを削減することが可能で、船舶機関室のような限られた領域での、省スペース化に寄与します。
また、軸封部からの外部漏れ対策を強化した「アンモニア排ガス対応パッケージ」も納入実績があり、ご提案可能です。
型式 | ExVDF |
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口径 | 400A ~ 3200A(お問合せください) |
最高使用温度 | 450℃ |
最高使用圧力 | 0.1MPaG |